皮膚科でも自宅でも使われるテルビナフィン

水虫は白癬菌という真菌(カビの一種)が皮膚で繁殖することにより起こります。普通の水虫は皮膚の表面だけに寄生しますが、中には肌の奥深くまで入り込み、塗り薬だけではなかなか退治できない場合もあります。このような水虫を深在性皮膚真菌症と呼んでいます。いわゆる爪水虫も、外用薬では治りにくい症状のひとつです。
テルビナフィンはアリルアミン系の抗真菌薬で、真菌の細胞膜の合成を妨げることにより、強い殺菌作用を発揮します。はじめは塗り薬として発売されて人気を博し、やがて錠剤も承認されました。錠剤は外用薬では治療しにくい真菌症に対する決定打として、皮膚科でもしばしば処方されています。テルビナフィンの外用薬としてはスプレーやクリームなど、いろいろなタイプが市販されており、皮膚科へ行かなくても自宅で治療に取り組むことができます。また錠剤は通販などを通して個人輸入が可能です。自己責任で使用することが前提ですが、どうしても自宅で水虫を治したい人は、一考の余地があるでしょう。
ただしテルビナフィンの内服薬を、肝臓や腎臓の悪い人が服用するのは好ましくありません。他の薬を常用している人は、飲み合わせに注意することも重要です。そのほかにも、いくつかの副作用があります。主に下痢や腹痛、眠気や目まいなどですが、まれなケースとして重大な肝臓障害や血液障害を引き起こすことがあり、死亡例も報告されています。したがって服用する前や服用中には、定期的に肝機能検査や血液検査を受ける必要があります。テルビナフィンを皮膚科で処方された場合でも、自宅で使用する場合でも同じです。少しでも異常を感じたら服用を中止し、医師の診察を受けてください。